現場で仕事をしていてると、色んな電話がかかってくる。でもいちいち電話を取り出していては作業効率がガタ落ちする。なので両手をフリーの状態で電話ができるヘッドセットは優先して購入するべきだ。
しかし、ここで問題になってくるのは世の中に出回っているヘッドセット(イヤホン)の多さだ。どれがいいのかわからず、買ったら買ったでうんこみたいなゴミ商品だったりする。僕もいくらゴミヘッドセットを買ってお金を無駄にしたかわからない。
そして最後にたどり着いた答えがKENWOOD KH-M700だ。他の有象無象のヘッドセットとはなにが違うのかレビューする。
ヘッドセットは現場仕事の必需品
昔と違って、現代の職人は現場で目の前の仕事だけしていればOKということはない。会社からの連絡、客や営業などと連絡を取り合わないといけないことが多分にある。現場ならではだが、騒音や粉じん、その他様々な劣悪な環境下でもクリアな通話が求められる。
電話をとりだして、耳に当てることが難しい体勢の時に永遠コールされると、『わかっとるわ!!出られへんのじゃ!!』と苛立ちを募らせることになる。
しかしヘッドセットなら片手で電話を受けることができる。受けた後はハンズフリーなので、作業をしながら相手と話ができる。
KH-M700は耳から落ちにくい
安いヘッドセットはイヤーフックがブラスチックでできているものが多く、動くとすぐにずれ落ちたり、落とした時に割れたりして、使い物にならないものが多い。
その点、KH-M700はフレキシブルイヤーフックと言って柔軟性のある素材でできているので、自分の耳の形状に合わせてセットできる。これはガテン系の仕事には必須の機能といっていい。
ヘッドセットの製品の多くは、会議室など室内しか想定していないと思われるくらい動くと耳から外れて落ちる。これでは現場ユースできない。これは高級ヘッドセットであるPLANTRONICS(プラントロニクス) Voyager 5200も同じことが言える。
KH-M700は使っていて、耳から外れて落ちることはほぼない。せいぜいヘルメットを脱ぐときに引っかかって落ちるくらいだ。十分にガテン系の現場で使用できる装着性がある。装着感は良好で、耳が痛くなることもない。
KH-M700のスペック
KH-M700のスペックは下記。
イヤホンの使用時間 | 最大7時間 ノイズキャンセリングON時 6.5時間 |
Bluetooth規格 | 5.0 |
防水 | IPX4 |
充電端子 | Type-C |
マルチポイント | 対応 |
質量 | 約10.3g |
KH-M700は最大通話時間が最大7時間なので、とても電池持ちがいい。
KH-M700はType-C充電
充電端子がType-Cなのはとても嬉しい。最近はType-Cのスマホが増えてきている中で、なぜかヘッドセットはMicro-USBの充電端子ばかりなので、KH-M700を導入することによって、ヘッドセットの充電のためだけの無駄なMicro-USBケーブルを捨てることができる。てゆうかMicro-USBケーブルはそろそろ廃止してくれ。EUで充電端子はType-Cを搭載しないといけない法案が可決されたから、2024年以降は日本でもさすがになくなると思う。
KH-M700の通話品質は最高
『すみません。聞き取れなくて・・・。もう一度お願いします。』 電話相手にそう言われたことがあれば、それは使っているヘッドセットが悪い可能性が大いにある。性能の悪いヘッドセットはぷつぷつ途切れたり、こもった声で聞こえたり、声が遠かったりする。これは通話相手に相当なストレスを与えている。KH-M700の通話品質ははっきり言って最高だ。これ以上の性能は必要ないくらいに満足している。KH-M700を使用している人と、安物のヘッドセットを使用している人の通話を聞き比べてみたが、KH-M700はとてもクリアな声で聞き取りやすい。安物のヘッドセットの方は、ボフボフと風切り音が入り聞き取りにくかった。
2台のマルチペアリングに対応
カタログ通りではあるけど、2台のマルチペアリングに対応している。2台持ちの人には便利だと思う。ちなみに僕は1台しか接続していない。
KH-M700の防水性能はあってないようなもの
KH-M700の防水はIPX4という非常に弱いものだ。水没したらアウトだと思った方がいい。僕は誤って洗濯機に回してしまったことがあるが、一撃でお亡くなりになった。つらい。。。
あと、どんなヘッドセットにも言えるが、たとえIPX6であろうと汗の塩分は大敵だ。大量に汗をかく人は故障リスクがそれなりにある。かくゆう僕もかなり汗かきだ。しかし1年ほど使って、汗や雨で壊れたことはない。よほどのことがない限り通常使用では問題ないと思われる。
アクティブノイズキャンセル機能は微妙
KH-M700にはこの手のヘッドセットにはないアクティブノイズキャンセル機能が搭載されている。これは周りの雑音を除去して、よりクリアな音が聞こえるというものだ。しかしこれをオンにしたところで、完全に耳とヘッドセットが密着している訳ではないので、普通に周囲の雑音が聞こえる。そしてこの機能をオンにすると、逆に相手の声がぷつぷつ途切れたりする。これは僕の使用環境の問題もあるかもしれないが、アクティブノイズキャンセル機能はオフのまま使用している。それでも十分な通話品質があるので心配はいらない。
Siri、Googleアシスタントの起動がワンテンポ遅い
マルチファンクションボタンを押し続けるとSiriなどの音声アシスタントを起動できる。音声アシスタントはすごく便利で、『○○さんに電話して』と言えば、電話アプリを開かずとも電話をかけることができる。しかし、どうにもこの起動がワンテンポ遅い。これはいただけないポイントだ。僕はまあそんなものかとあきらめて使っている。KENWOODさん改善お願いします。
付属品が豊富
多くのイヤーピースとイヤーフックが2本、親切にType-Cケーブルまで付属する。もしType-Cケーブルを持っていなくても大丈夫な親切仕様になっている。イヤーピースは自分に合うものを装着すればOK。僕は写真の通り、ピッとひっかけが付いているイヤーピースを使っている。このイヤーピースが僕の耳に合っているようで、痛くならないし、ホールド力も上げてくれて、ずり落ちにくくなるからすごく良い。
安いヘッドセットを買うくらいならKH-M700を買った方が幸せになれる。
色々と書いてきたが、まとめると次のようになる。
KH-M700の良いところ
●通話品質が良く実用性に優れている。
●バッテリー持ちがいい。
●耳から外れにくい。
●フレキシブルイヤーフックのおかげで耳が痛くならない。
KH-M700の悪いところ
●アクティブノイズキャンセル機能が微妙
●防水がIPX4
悪いところは通常使用には問題ないことなので、それほど気にならない。むしろ耳から落ちにくいことと、通話品質の良さが非常に現場仕事向きとなっている。
9,000円くらいするヘッドセットなので、最初は買うのをためらう。でも3,000円程度のイヤホンとは別次元のクオリティだ。やはり良いものは値段に比例する。3,000円のヘッドセットでストレスを感じながら使い続けるのであれば、KH-M700を買って大事に使い続ける方が確実に幸せになれる。
また別記事にまとめるが、間違っても中国製激安ヘッドセットに手を出してはいけない。KH-M700は現場仕事に最適なヘッドセットだった。
KH-M700-B ケンウッド ワイヤレスヘッドセット Bluetooth5.0 防水IPX4 片耳用 2台同時に接続可能 アクティブノイズキャンセル機能搭載 | ||||
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