今回、ブラックフライデーでGoogleのPixel 7 Pro がセールで安くなっていたので購入した。現在使っているのがiPhone 12 Pro だったので、iOSからandroidに乗り換えということにもなったわけだ。なぜiPhone14Proに乗り換えなかったのかも含めて記事にまとめてみる。僕は写真をそこそことるので、望遠カメラがあるProモデルが比較対象だ。iPhoneからandroidに乗り換えると、何が変わるのか。現在スマホの買い替えを検討している人に参考になると思う。
なんでiPhoneからPixel 7 Proに乗り換えたのか
これは単純にブラックフライデーセールに踊らされたというのもあるけど、そもそもiPhoneユーザーだった僕が、androidスマホに乗り換えた理由はiPhone14の価格の高さが、どうにも受け入れられなかったからだ。スマホの性能は数年前から鈍化している。正直iPhone12からiPhone14に変えたところで、感動はしない。実は僕の妻は僕より少し前に、iPhone 12 ProからiPhone 14 Proに乗り換えた。その時に触らせてもらったんだけど、ゲームをしない僕からすると、『前より少しサクサク動いているのかなー？』くらいに感じた。妻曰く『特に使い勝手が変わることなく受け入れられるのがiPhoneの良さ』とのこと。
しかしダイナミックアイランドなんていう子供だまし(失礼)にunkoningケーブルもといlightning ケーブルというクソ端子を採用したiPhone14Proに魅力を感じないうえに14万オーバーという価格は出せない。というのが乗り換えの決定的な理由。もしiPhone14Proがunkoningケーブルを廃止して、USB-Cを搭載してくれていればiPhone14Proを買っていたかもしれない。
iPhoneから乗り換えた価値はあったのか
もし使っているスマホがiPhone13以降の機種なら乗り換える必要は全くない。そのままiPhone15を待てばいい。androidスマホを使っている人も2021年のハイエンド機種を使っているならPixel7はスルーでいいと思う。
はっきり言って感動は全くないからだ。僕を含めた多くの人は最新ハイエンド機種の性能をすべて使い切ることはない。これは『あなたはスマホを全然使いこなせてないですね』などということではない。単純にそのハイエンドスペックが必要なアプリが一体いくつあるのかという話。はっきり言って３Dゲーム以外ではほぼ皆無。YouTubeアプリやAmazonアプリ、楽天アプリなどはミドルレンジのスマホでも必要十分に動く。
とりあえず後述するけど、バッテリー持ちは格段に良くなった。バッテリー持ちは長ければ長いほど正義なので、２年以上前のスマホを使っている人は乗り換えを検討する価値はあると思う。
iPhoneからPixelに乗り換えて便利になったこと
まず何といってもバッテリー持ちが最高にいい。iPhone14Proより長く持つ。あとandroidはホーム画面上に自由にアイコンを置くことができるが、やっぱりこれは便利。なんでiPhoneはこの機能をかたくなに搭載しないのか謎で仕方がない。そして文字入力の一文字戻る機能。これも超絶使える機能だ。iPhoneはなぜか搭載しない。ユーザーからの声を止めてるやつがApple内部にいるぞ、たぶん。
あとリフレッシュレートが120Mhzでヌルヌルなのとカメラ性能がとてもいいんだけど、これはiPhone14Proも同じなので特に優位性はない。ただ同じリフレッシュレートが120Mhzなのにバッテリー持ちがiPhone14Proより良いPixel 7 Pro はすごいと思う。
そしてなかなかに便利なのが、自動文字起こし機能なんだ。僕は現在英語を習いに行っているんだけど、そこはボイスレコーダーでの録音がオッケーなので、この自動文字起こし機能を活用している。使い方は簡単でPixel専用のレコーダーアプリを使うだけ。精度はさすがのAI最先端企業のGoogle様だけあって非常に高い。ソースネクストから出ているオートメモ Sなど他社にも優秀な文字起こし製品はあるんだけど、サブスク加入が実質必要だったり、機器自体も２万円ほどしたりする。しかしPixelなら自動文字起こし機能が無料で使える。しかもオフラインでも使える。ならPixel以外使う必要があるだろうか。いや、ない。
WindowsとUSBで接続して外部ストレージとして使えるのも優秀だ。Type-Cケーブルなので転送速度も問題なし。Appleがユーザーの使い勝手よりも自社の利益を優先するためだけに搭載しているunkoningケーブルはMicro USB相当なので比較にならない。
iPhoneからPixelに乗り換えて不便になったこと
これは使ってない人には関係ないけど、AirTagが使えず、それと同等の性能を持った類似製品が存在しないこと。正直AirTagの完成度は最高だ。そしてiPhoneユーザーの多い日本では、AirTagさえつけていれば落し物をしても見つかる可能性が高い。そしてAirTagはApple製品なだけに、iPhoneでなければ使えない。
じゃあandroidで使えるAirTagと同じくらいの性能を持った類似製品を買えばいいじゃんってなるんだけど、残念ながらそんなものはこの世に存在しないのです。まずAirTagはiPhoneを持っている人が誰でもいいから近くにいれば、匿名の通信を行い、その人のiPhoneのGPS情報をもとに位置を割り出すというもの。匿名の暗号データなので媒体になったiPhoneの安全は確保されているし、iPhoneユーザーは非常に多いので、そのネットワークを駆使することで、日本一落し物が見つかりやすいサービスになっている。しかもAirTagは１個4780円だが、月額料金などその他の維持費は一切かからないのだ。電池もコンビニで売ってるCR2032なので交換しやすい。そのうえ１年は電池が持つ。
androidでの類似製品は多数あるけど、その製品を使っているユーザー間のネットワークだったり、月額課金制だったりとAirTagには遠く及ばない。なのでAirTagを使っている人は非常に困ると思う。
そしてやっぱりFaceIDが使えないのは辛い。Pixelにも顔認証はあるけど、ロック画面の解除くらいにしか使えず、精度もFaceIDに比べると格段に劣る。これは顔認証専用のセンサーを積んでいるiPhoneとフロントカメラで顔を認識しているPixelでは雲泥の差がある。指紋センサーはあるけど、ガテン系の仕事だと指紋が消えていることも多々あるので、認識率は悪い。
あと、メリットでもありデメリットでもあるけど、iPhoneは6.1インチが選べる。このサイズは見やすさと持ちやすさを両立している。Pixel 7 Pro は6.7インチと大画面だ。持ちにくいが、人画面あたりの情報量は多くなる。僕的には情報量が多い利点が持ちにくいデメリットを上回っているので、さほど苦にはならない。下の写真は右がPixel 7 Pro 左がiPhone 12 Proだ。iPhone 14 Proも12と同じ6.1インチなので、Pixelは一回りくらいでかい。
乗り換えはありか
３年以上前のandroid機種を使っている人は、乗り換えを検討する価値は十分にあると思う。iPhoneからの乗り換えに関しては、iPhone11以前の機種を使っていて、尚且つAirTagを使ってないのであれば、乗り換えを検討してもいいと思う。しかし、アプリの完成度はたとえ同じメーカーが出しているものでもiPhoneの方が良い。androidだと予期せぬエラーが発生する率がiPhoneより少し多い。というよりiPhoneのアプリは完成度が高すぎる。この２点がiPhoneのPixelの価格差を考えて、妥協できるのであればPixel 7 Pro に乗り換えはありだと思う。僕はメインスマホをPixel 7 Pro に変えて、最初こそ上記の２点が気になったが、AirTagの問題は仕事用スマホに今までの使っていたiPhone12Proを使うことによって解決した。アプリの問題は、１週間ほど使ったら慣れた。エラーが頻発するようなことはないので、通常使用には全く問題ない。実際僕は困っていない。
まとめると、お金に糸目をつけずに最高性能のスマホが欲しい人はiPhone14。多少の不便を受け入れられて、iPhoneの価格に納得できない人はPixel7ということになる。誤解がないように言っておくと、Pixel7はとても良いandroidスマホだ。使っていて楽しい。僕はメインスマホをPixel 7 Pro に乗り換えて、全く後悔していない。現在のハイエンドandroidはすごい。
